- 2011-09-12 (月) 10:33
- エコ・省エネ住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
この夏は原発事故の影響から「節電」が大きなテーマになりましたが、皆さんのお宅・職場ではどのように頑張ったのでしょうか? 電力供給の観点から見ると、日本の注文住宅はこれから大きな曲がり角を迎えるような気がします。というのは現在、建築業界でも“スマートグリッド”が意識されているからです。……と切り出しても「それ、なに?」という方も多いかと思うので、最初にこのスマートグリッドについてご説明しましょう。
スマートグリッドとは、電力の流れを発電から消費するまでの過程での、制御・最適化した電力網とその周辺システム全体のことを表わした言葉です。もともとは、アメリカの電力業者が提唱したもので、オバマ大統領が就任して間もなく掲げた政策「グリーン・ニューディール」のひとつとして話題になりました。これは、アメリカでは数多くの電力会社があるために送電ロスや停電が多く、その問題を解決しようと出された提案です。
大規模な発電所から一方的に電力を送り出していた従来の電力網は、需要のピーク時を基準にして発電及び送電しているため、かなりムダが多くなっています。そこで、供給側だけでなく、使用者側の電力消費量を含めてモニタリング&コントロールし、最小のコストで最適な電力を供給する送電網を構築しようという構想が生まれたのです。これがスマートグリッドのはじまりで、モニタリングや発電・送電のコントロールには、IT技術が積極的に利用されることになりました。
スマートグリッドが注目される一番のポイントは、この「供給と消費の両面から制御・最適化する」という点にあります。原子力発電の推進が今後困難になりそうな状況の中、代わりに太陽光や自然エネルギーによる電力に関心が集っていますが、これらは発電量が一定でないという弱点があります。スマートグリッドが実現すれば、地域の需要に応じて電力を融通し合うなどして、不安定な自然エネルギーによる発電を補え、自然エネルギーからつくられた電力を現在より有効に使えるようになるのです。そして、それが注文住宅にも大きく関連してくるわけです。
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