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長期優良住宅について のアーカイブ
節電できる家こそが長期優良住宅
- 2011-09-05 (月)
- エコ・省エネ住宅について | 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
全国的に節電モードになった今年の夏。風や緑による冷却効果、遮熱効果設計の注文住宅についていよいよ本気で取り組まなくてはいけない時代になりました。しかし、ちょっと気が早いようですが、この節電要請が冬まで続いたら……というお話です。
東京電力が2010年2月に発表したプレスリリース「エアコン暖房の省エネ性と上手な使い方について」に掲載された「リビングの暖房器具の使用実態」では、リビングで使用する暖房器具にエアコンをあげた人は3割を超えています。さらに、メインの暖房機器としてエアコン以外のものを使っている人でも、補強用の暖房器具としてエアコンをあげている人も多いようです。ほとんどの人が冷房にエアコンを使用する夏と比べると少ないものの、それでも冬にエアコンを使用する家庭が多いのも事実のようです。
また、エアコンは冷房時より暖房時のほうが負荷が大きくなります。どういうことかと言うと、夏、気温が35度のときに室温を28度にするには温度差8度。それに対して、冬に気温7度のとき、室温を20度にするには温度差13度です。この数字を見るだけで明らかなように温度差が大きい分、エアコンの仕事量は増えてしまうのです。また、室外機が結露した場合、これを溶かすため、さらに消費電力が増える場合があります。
さらに使用期間にも差があります。地域や生活習慣にもよりますが、冷房が必要な時期は6月中旬から9月中旬の約3カ月。一方、暖房が必要な時期は11月中旬から3月末くらいで、4カ月半も使用することになります。こうしてみると、節電は夏だけでなく、1年を通して考えなければならないことがよくわかりますね。1年を通して節電できる家とはどんな家なのでしょうか。それは、長く暮らせるよい家=長期優良住宅となり得るのでしょうか? 次回はそれについて具体的に考えていきたいと思います。
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今改めて、長期優良住宅のポイント
- 2011-07-25 (月)
- 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
長く暮らせる家なら基本性能を備えていることと同時に、何よりもまず長持ちしなければなりません。
家を建てるときは機能にこだわって、長く暮らせる家=長期優良住宅を建てたいものです。
多くの人が30歳代で家を建てますが、その場合、30年、35年という長い住宅ローンを組むとすると、支払いが終わるのは早くても60歳代。
日本の住宅は短命だと言われていますが、この時点でわが家の寿命が尽きてしまうなんてことは、誰も考えたくありませんね。
建てた人が生涯問題なく暮らせる程度の耐久性はもちろんですが、できれば子や孫などの世代に引き継げるくらい長持ちする家が理想です。
法律で定められた住宅性能表示制度の「劣化対策等級」というものがあります。
これによると、3世代に住み継げる家は75~90年の耐久性がある家とし、最高等級3としています。
「長期優良住宅」という呼称を謳える家の認定基準も等級3です。
ひとつ下の等級2は、おおむね50~60年で2世代に住み継げる家が目安です。
老後も問題なく暮らせる耐久性を求めるなら、少なくともこの“等級2”がクリアしたい基準の下でしょう。
住宅は建設後も定期的に適切なメンテナンスをすることが必要ですが、これにもけっして少なくない費用がかかります。
ですから、できるだけメンテナンスがラクであることが必須条件です。
耐久性の高い部材を採用したり、費用を抑えられるような構造・仕様にして、メンテナンス費用や回数を最小限にする工夫をしましょう。
また、親世代から家を引き継ぎ、建設費を負担しないですむ世代なら、後にかかるメンテナンス費用を捻出しやすくなります。
最初に長持ちする住宅を建て、メンテナンスのラクな家を建てた方が、その後の維持管理もきちんと行われる可能性があるということです。
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阪神淡路大震災前に建てられた長期優良住宅
- 2011-07-15 (金)
- 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
いよいよ本格的な夏に入りますね。
東日本大震災の被災地のボランティアさんの話では、これから気温が上がってくると衛生状態が心配だということです。
そして、東北から関東・東海にかけて再び大きな地震が起こるのではないか、という不安もまだまだ拭えませんね。
日本全体がこうした状況になったことによって「長く暮らせる家」、いわゆる長期優良住宅への関心が、これまで以上に高まってきているそうです。
1995年の阪神淡路大震災。
その10年前に兵庫県西宮市のあるご夫婦が長期優良住宅を建てた時のエピソードを前回お話しましたが、今回はその続きをしていきましょう。
「長く暮らせる家」を建てるにあたって、ご夫婦が骨格と基礎が大切だと考えたのは、“具体的な家のイメージを持っていたから”だそうです。
その第一は、広い部屋をとれる家であること。
子供の独立など家族構成の変化には、室内を細かく区切るのではなく、広々した部屋を家具などで仕切るようにしたほうが対応しやすいと考えたそうです。
そして、自分に孫ができたときにも、広々とした部屋で遊ばせたいと思っていたといいます。
第ニは、メンテナンス費用がかからないこと。
これは住宅にかける費用は将来的にも最小限に抑えたかったから。
こういった要件を満たせれば、2世代3世代と住み継げると考えたそうです。
この二つの大きな理由からご夫妻は、ある住宅メーカーの提供する、頑丈な鉄骨の骨格をもつ家を選択しました。
また、その住宅メーカーは建てる前の地盤調査もしっかりしていたことも決め手となった理由だったそうです。
こうして完成した家は快適でした。
夏場、つらい思いをした以前の家とは比べものにならないくらいエアコンはきくし、冬も暖かい。
光熱費もさほどかからない。
家の前に小川があり、夏は甲子園の浜風が涼しく、冬は朝から夕方まで日が入る、まさに自然の風と太陽を取り入れて暮らせる理想の家ができ上がったのです。
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【大震災を生き抜く長期優良住宅】
- 2011-07-08 (金)
- 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
今年は東日本大震災が起こり、地震に対する関心が、いやがうえでも高まっています。
長く暮らせる家づくりを考える上で、地震を中心とする災害は避けては通れないテーマすね。
では、皆さんは「長く暮らせる家」という言葉を聞いた時、具体的にはどのくらいの寿命(年数)をイメージされるでしょう? 60年?80年?それとも100年でしょうか?
思い浮かべる年数は人それぞれだと思いますが、先日、その長く暮らせる家、つまり、昨今で言うところの「長期優良住宅」が、16年前のあの阪神淡路大震災をのり越えていたというお話を耳にしました。
そのオーナーさんが思い描いた具体的なイメージは「100年」。
現在の住まいは築35年で、阪神淡路大震災で最も被害が大きかったといわれる兵庫県西宮市にあります。
その前に暮らしていたのは、建て売りの木造住宅で、断熱性・気密性が低く、夏場は暑くて堪らず、2階ではエアコンがまったく効かないため、生活できないほど。
他にも問題があって、結局、西宮市のご両親の家を二世帯住宅に建て替え、一緒に暮らすことにしたのだそうです。
この建て替えにあたって、その人がこだわったのは「100年住める」ということでした。
自分たちだけでなく、子供や孫、その先の世代まで住み継げる家を建てる、ということを最優先テーマとしたのです。
理由は簡単で、世代ごとに建て替えていたのでは、子供たちがいつまでたっても豊かになれないだろう、と考えたから。
子供や孫、さらにその先の世代まで、住宅にかかる多大な費用を減らすことができれば、その分、豊かに暮らせるだろう、というわけです。
わかっていてもなかなか実行できない、非常に遠大なビジョンです。
ご夫妻は本や雑誌を見たり、展示場をまわったり、ハウスメーカーのバス見学会に参加したりして積極的に長く暮らせる家=長期優良住宅についての研究を重ねました。
そして、たどりついた答は「骨格と基礎が重要」ということでした。
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【長期優良住宅にこだわる若い世代】
- 2011-06-08 (水)
- 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
今日はあるデータをもとにお話をしていきたいと思います。
「社団法人住宅生産団体連合会」が発表しているデータです。
この機関は毎年「戸建て住宅についての調査」を行っています。
東京・大阪・名古屋のほか、地方都市を中心とした主要都市圏で、住宅メーカーの家を建てた人が対象の調査となっています。
ちょうど10回目にあたる2009年度の調査結果が発表されているので、ぜひ参考にして頂きたいと思います。
世帯主の年齢は年々若くなっており、41・7歳。
世帯年収は848万円で、年々減少傾向。
住宅の延床面積は132平米で、これまた年々コンパクト化しています。
今回の調査で見られた新しい傾向は、性能面など、住宅の質にこだわって家を建てた人が目立って多くなったことです。
住宅の質に関心が高まり、良質な住宅が増えるのは大変いいことです。
例えば、住宅性能表示制度を採用した人は、2007年度には40%弱、2008年度でもやっと50%でしたが、2009年度では採用者が62・7%と、6割を超えました。
全体的に、高齢者などへの配慮対策を除いて、各項目において最高等級を取得している傾向が見られました。
中でも耐震や劣化、維持管理対策の項目では、最高等級の3を取得している家が8割以上。
省エネ対策でも65・7%の家が最高等級の4を取得しています。
さらに驚くべきことは、62・9%の住宅が長期優良住宅であることです。
長期優良住宅の制度は、2009年(平成21)年6月にスタートしたばかり。
この2009年度の調査では1年に満たないタイミングで行われたものです。
それにも関わらず、6割以上の家が認定を受けているということは、減税などのメリットを差し引いても、住宅の質に関心が高まってきていることの裏付けではないでしょうか。
この傾向はこれからもますます高まっていくと思われます。
私どもも自信を持って長期優良住宅の設計に当たらせて頂いています。
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長期優良住宅やデザイナーズ住宅がトレンドになるまで④
- 2010-10-19 (火)
- デザイナーズ住宅について | 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
長期優良住宅やデザイナーズ住宅などが、なぜ今、トレンドになっているのかを戦後の住宅の歴史から探っています。
高度経済成長期に出来上がった、新しい家づくりの常識は「質素でもしっかりとした、長く使える家を建てる」という、
日本の家づくりの伝統を破壊するものでした。
建築業界もお金儲けを優先させるあまり、
「時間をかけて丁寧に作る」という姿勢をこの時期に失くしてしまったように見受けられます。
また、このように、建てては壊し、また建てては壊し……ということを繰り返していては、
資源の浪費を続け、廃棄物を大量に出し続けている、と言われてもしかたがありません。
石油や電気などのエネルギーを大量に消費するような家づくりをしていては、地球環境の汚染が進んでしまいます。
また、資源の大量消費とともに、家を建てるために山野を切り開き、木を伐採し、動植物の生活環境にダメージを与えるのは、
言うまでもなく地球環境を破壊する行為です。
日本の建築関係者の多くは、およそ半世紀にわたって、こうした行為を繰り返してきたことになるのだと思います。
話がたいへん長くなってしまいましたが、今日、長期優良住宅やデザイナーズ住宅、エコ住宅などに注目が集まるのは、
こうした時代の反省に基づいてのことでしょう。
大量消費文化から脱皮し、地球環境を守りながら、人々が楽しい生活を送るためには、どういう家が相応しいのか、
どんな家が求められるのか。
どこかの政治家や経済界の偉い人に考えてもらうのではなく、私たち、住宅建築の現場に携わる者が、
お客様といっしょに考えなくてはならないと思います。
いずれにしても、長期優良住宅として示されているような、長持ちする家を作ることが大切ですね。
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長期優良住宅やデザイナーズ住宅がトレンドになるまで③
- 2010-10-18 (月)
- デザイナーズ住宅について | 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
長期優良住宅やデザイナーズ住宅などが、なぜ今、トレンドになっているのかを戦後の住宅の歴史から探っています。
欧米風の暮らし方・家づくりが「文化的」と持てはやされ、それが庶民の憧れとなっていた時代が、
いよいよ実現の時代へと移り変わっていきます。
そのきっかけは、やはり、1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催と東海道新幹線の開通でしょう。
この頃から日本は高度経済成長時代に入り、目まぐるしい勢いで「文化的生活」は広く普及していきます。
景気がよくなり、いわゆる庶民もお風呂やエアコンを備えた立派な家に住める人が倍増したのです。
しかし同時にそれは、電気やガスなどのエネルギーを大量に消費するような、
今日的な観点から見れば“環境に多大な負荷をかける家づくり”が行われるようになったことを意味しています。
市街地の開発もどんどん進み、ちょうど車がモデルチェンジするように、家も次から次へと、
間取りや外観の新しいモデルが世の中に出されました。
夢のような幸せな生活を描いたコマーシャルもあふれ、それに合わせて人々は、
新しい、より豊かな生活スタイルを求めて建て替えをしていきました。
この時代から、傷んだから壊すというよりも、再開発や持ち主の都合などで建て替えられることが習慣化されていきました。
現在にもつながる経済最優先の「家づくりの常識」が作られていったのです。
日本中で建て替え件数が増えたために、家が建っている期間は、第二次世界大戦前よりずいぶん短くなりました。
ある調査によれば、この時期をピックアップして平均した場合、一戸建て住宅の平均寿命は24年と、超短命になっていました。
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長期優良住宅やデザイナーズ住宅がトレンドになるまで②
- 2010-10-15 (金)
- エコ・省エネ住宅について | デザイナーズ住宅について | 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
日本人の多くが、戦後十年を過ぎた辺りから、
間に合わせで作った粗末な家を、ちゃんとした立派な家に建て替えるようになった……というところまでお話しましたね。
さて、その「ちゃんとした立派な家」の内容ですが、まず、食事をする部屋と寝る部屋を別々にするというところから始まりました。
今ではごくごく当たり前のことですが、当時の日本人にとって、これはかなりぜいたくなことではなかったか、と思います。
それまで一般的な家庭では、食事には「卓袱台」を使っていました。
これはテーブルのように部屋に固定する家具ではありません。
脚が折りたたみ式になっており、手軽に移動させることができ、
食事の時以外は、部屋の隅とか、別の場所に片付けておけました。
もちろん、付随する椅子などもありません。
寝具である布団もベッドなどと異なり、昼間は押入れにしまっておき、夜、使うときだけ取り出すことが出来ます。
こうした卓袱台や布団を使って、毎日、同じ部屋で食事も就寝もするのが、
かつての日本の庶民の一般的なライフスタイルだったのです。
ですから、それを用途別に複数の部屋で分けて行う、
つまり、欧米風のダイニングテーブルやベッドのあるライフスタイルを想定した家づくりは、少し大袈裟に言えば、
一種の「生活革命」として当時のトレンドとなり、こうした家は「文化的」と持てはやされました。
事実、この頃から大都市圏の郊外に建てられ始めた、食堂(ダイニング)と居間(リビング)、
寝室を備えた団地は「文化住宅」と呼ばれ、こうした家に洗濯機や冷蔵庫、
さらにテレビやステレオ(オーディオ)といった家電製品を備えて暮らすことこそ、
「現代的生活」「豊かな文化的生活」としてイメージされるようになっていったのです。
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長期優良住宅やデザイナーズ住宅がトレンドになるまで①
- 2010-10-14 (木)
- デザイナーズ住宅について | 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。
これからの家づくりのことでいつも頭がいっぱいです。
長期優良住宅やデザイナーズ住宅、オール電化住宅、エコ住宅、あるいは省エネ住宅……
こういったものが最近の建築業界のトレンドになっています。でも、皆さんはお気づきでしょうか?
ネーミングは新しくなってはいますが、「オール電化」以外は、いずれも、かつて日本では普通に行われていた建築なのですよ。
現在のトレンドの背景にあるものを探るため、今回は歴史をわりとしっかり振り返ってみたいと思います。
公的な建物はもちろん、個人の住宅もかつてはしっかりと作られ、持ち主が変わっても何世代もの間、
長く使うのが当たり前でした。建築、家づくりの仕事に携わる職人もそうした考え方や生活態度を大前提に、
真面目に仕事に取り組んでいました。
このような良き規範が失われたのは、やはり第二次大戦後のことでしょう。
戦争が終わると都市には空襲で家を焼失した人たちがあふれていました。
そこで政府は狭くてもいいので家をたくさん供給することを奨励したのです。
家をなくした人たちに、とにかく住むところを確保してもらいたかったのです。
この時代、庶民はぜいたくなことは言っていられませんでした。とにもかくにも夜露をしのぎ、
家族がともに力を合わせて痛手から立ち直れる、屋根のついた家なら何でもいい、といったところでしょう。
中には柱も梁も細い木を使い、仕上げも板を貼り付けただけという粗末な家も多かったようです。
そんな状況の中で私たちの祖父・祖母の世代が頑張った結果、
戦後十年を過ぎた辺り、昭和30年代に入る頃、西暦で言えば1950年代後半あたりから日本はみるみる立ち直ってきました。
人々は、間に合わせで造った粗末な家を、ちゃんとした立派な家に建て替えるようになってきたのです。
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長期優良住宅は資産価値の高い住宅
- 2010-10-11 (月)
- 長期優良住宅について
こんにちは、ヤマゼンです。今日も長期優良住宅のことに考えを巡らせています。
前回は、高度経済成長時代=大量生産・大量消費の時代に「住宅30年サイクル」が出来上がった、というお話をしました。
日本で住宅を売却しようとすると、「30年もすれば建物の資産価値はゼロ」という言葉を耳にします。
つまり、やっとローンを完済した時には、建物の価値はゼロ円になっているということです。
確かに日本は地震や台風などの自然災害が多く、湿気も多いので、住宅が傷みやすいのですが……
それにしても、冷静に考えるとおかしな話です。欧米諸国では何十年経っても建物の価値をしっかりと評価します。
だからこそ、持ち家のオーナーたちは、自分の資産である家を一生懸命メンテナンスするのです。
戦後、日本では土地の値段が一貫して上がり続け、「土地さえ持っていれば安心」という意識が一般化しました。
住宅を30年サイクルで建て替えたとしても、土地の値段が上昇していたので、損をすることはないと考えられてきたのです。
ところが、20年前のバブル経済の崩壊によって、この前提が崩れ去りました。将来的に土地が値下がりすることも起こり得る。
建物の価値は相変わらず30年ほどでゼローーーこうした状況の中で、住宅が本当の意味での資産だと言えるでしょうか?
良質な住宅を長く大切に使うということは、こうした状況を変えて、住宅を本当の意味での資産にすることでもあるのです。
良いものを大切に使った場合は、その価値をしっかりと認める。
そうすれば、住宅を資産としてより有効に活用できるはずです。
だから、長期優良住宅の精神は、「良いものをつくり、長く大切に使う」ということにまります。
それがこれからの住まいづくりにおける賢い選択であり、新しい常識になるの
ではないでしょうか。
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